「新宝島」などのヒット曲で独自の存在感を放つサカナクション。
その独特なバンド名には、ある深い決意が込められているのをご存知ですか?
この記事では、意外と知られていないバンド名の由来や、山口一郎さんが札幌でメンバーを集めたドラマチックな結成秘話を徹底解説。
知れば彼らの音楽がもっと面白くなる、サカナクションの原点に迫ります!
サカナクションという名前に込められた深い意味
「サカナクション」というバンド名を聞いたとき、あなたはどんな印象を受けますか?
一度聞いたら忘れられない不思議な響きに、思わず「どういう意味?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
実はこの名前、「サカナ(Fish)」と「アクション(Action)」を掛け合わせた造語なのです。
リーダーでありボーカル・ギターを務める山口一郎さんが、自ら考案したもので、「音楽シーンの海を泳ぎながらも、流されずに新しい流れを生み出す存在でありたい」という強い意志が込められています。
また、当時はロックバンドに「魚」という単語を使うことが斬新すぎて、「ダサい」と捉えられることも多かったそうです。
それでもあえてこの名前を選んだのは、既成概念にとらわれず、自分たちの信じる音楽で勝負したいという覚悟の現れでした。
印象的なバンド名は、今や彼らの音楽性を象徴するブランドとして、多くのファンに愛されています。
山口一郎を支えた前身バンドと音楽への葛藤
サカナクション誕生の裏側には、山口一郎さんの深い葛藤と挫折が存在します。
彼が高校時代から活動していたバンド「ダッチマン」は、札幌のインディーズシーンで高い評価を受けていました。
しかし、人気が出るにつれ、音楽制作のプレッシャーやメンバー間のズレが表面化。
やがて山口さんは心身ともに疲弊し、2004年にバンドは解散します。
一時は音楽から離れようとした山口さんですが、DJ活動を通してダンスミュージックの魅力に触れ、新たな音楽の可能性を感じるように。
そして、「フォーク×エレクトロ」という独自のスタイルを追求する道が開けていきます。
このときの経験が、サカナクションの音楽的方向性に大きな影響を与えることになります。
札幌で運命的に集まったメンバーたち
サカナクションのメンバーは、札幌という土地で奇跡のように集まりました。
山口さんが一人ひとりに声をかけ、運命的なタイミングで結成された5人組です。
ギターの岩寺基晴さんは、ダッチマン時代からの知人であり、山口さんが信頼を寄せる「実験台」。
彼の安定した演奏が、バンドの骨格を支えます。
ベースの草刈愛美さんは、山口さんが地元のライブハウスで見かけて一耳惚れ。
そのグルーヴ感ある演奏は、今やバンドの音楽的魅力の中核です。
キーボードの岡崎英美さんは、ライブハウスの店員の推薦で加入。
彼女の独特な感性とテクノ的アプローチが、サカナクションのサウンドに彩りを加えました。
ドラムの江島啓一さんは、共通の知人を通じて紹介された逸材。
ダンスビートの安定感とロックのパワーを兼ね備えたドラミングが、彼らのライブを支えています。
こうして2005年、札幌で結成されたサカナクションは、2007年にメジャーデビューを果たします。
まとめ
「サカナクション」というバンド名には、音楽で流れを変えるという強い意志が込められていました。
そして、その名前にふさわしく、彼らはロックとダンスミュージックを融合させた新たな音楽の潮流を生み出してきました。
一度は挫折を味わいながらも、札幌という場所で再び音楽に向き合い、信頼できる仲間たちと出会った山口一郎さん。
そのドラマチックな結成ストーリーを知ることで、彼らの楽曲がより深く胸に響いてくるのではないでしょうか。
サカナクションは、これからも唯一無二の存在として、音楽の海を自由に泳ぎ続けていくことでしょう。
まだ彼らの音楽に触れたことがない方は、ぜひ過去のアルバムから最新曲まで、その進化の軌跡をたどってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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